よく居酒屋さんなどで目にする機会も多い日本酒の1合ってどのくらいなのかご存知でしょうか。
「合」は尺貫法の体積の単位です。
日本人にとって一番身近なものだと、お米を計る時の単位ではないでしょうか。
ただ、現在ではほとんどのものが国際単位系(キログラム、メートル等)で統一されています。そのため日常生活では尺貫法を使えなくても困ることはありません。
しかし、日本酒を愛するものとしては日本酒の本来の単位については知っておきたいところです。
そこで、日本酒が好き、最近気になっている、せっかく二十歳になったのだからまずは日本酒から等、様々な思いを抱える方のお役になればと思い綴らせていただきます。
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日本酒1合って何ml!?
居酒屋さんなどでは大体1合単位で値段が表されています。
その1合というのは約180mlに値します。米を計る際には1カップに相当します。
一人一人の体質にもよりますが、お酒に対して普通の体質であれば、1合を摂取すると爽快な気分になり、顔が赤らみ、判断力が少し鈍ってきます。
さらにそれ以上の摂取ではほろ酔い気分となり、体温が上がったり、脈が速くなったりします。焼酎よりもアルコール度数が低いため、比較的飲みやすい方ではあると思います。
合の由来
「合」という単位は漢代の長さの標準器であった黄鐘菅を満たす水の量の2倍の量に由来するとされています。
織田信長から豊臣秀吉へと全国統一の流れの中で、1合の10倍にあたる1升を計る枡の大きさを全国で統一する必要が出た際に、織田信長が当時使われていた十合升を公定し標準取引升としました。これに関連付けられて、1合は公定の1升の10分の1とされるようになりました。
そこから、合自体が「10分の1の量」という意味で使われることが多くなり、地積の単位や斤基準の質量の単位、登山道の目安を表す単位にも使われるようになったようです。ちなみに1合の10分の1は勺、さらにその10分の1は抄または才と言います。
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カロリーや糖質はどれくらい?
最近の健康ブームでは日本酒のカロリーや糖質も気になる方は多いのではないでしょうか。甘くないからカロリーや糖質は多くなさそう、逆に、お米からできているから糖質が多そうなど皆さん何となくのイメージはあるかもしれません。イメージだけでは終わらせず、データをもとに少し紐解いてみましょう。
まずカロリーについてです。
日本酒100mlあたり103~107kcal(文部科学省食品成分データベースより)となっています。
よって、1合(=180ml)あたり185~193kcalになります。
カロリーが低い順に純米酒、純米吟醸酒、本醸造酒となります。
他のお酒を見てみると、それぞれ100mlあたり、
ビール40~45kcal
ワイン73~77kcal
焼酎146~206kcal
ウイスキー・ブランデー237kcal
となっています。
こう見てみると、日本酒のカロリーは高くもなく低くもなく真ん中ぐらいの印象です。
基本的にアルコール度数が高くなればカロリーも高くなります。カロリーは低いけどアルコール度数も低く飲みやすいお酒は、ついつい多量に摂取しがちです。
逆にカロリーもアルコール度数も高いものは飲みにくく多量に摂取することは少なくなります。
これらの事から、節度を守って飲まなければ、カロリーが低いお酒を選んだとしても、総カロリーは高くなります。健康のためにはカロリーの高い低いよりも飲む量をわきまえることが重要になってくるといえます。
そして、次に糖質についてです。日本酒100mlあたり、3.6~4.5gとなっています。
よって1合あたり、約6.5~8.1gとなります。
これもカロリーの低い順に純米酒、純米吟醸酒、本醸造酒となっています。
他のお酒を見てみると、それぞれ100mlあたり
ビール3.1~3.6g
ワイン1.5~4g
焼酎・ウイスキー・ブランデー0g
となっています。
これらのことから、糖質制限ダイエットならば安心感を持って焼酎、ウイスキー、ブランデーを飲むことは出来そうです。しかし、これは糖質の面からのみの事なので悪しからず。
ちなみに、日本酒100mlあたりの糖質は身近な食材で言うと枝豆や調整豆乳、高野豆腐、牛レバー、クルミ等の100gあたりに値します。ヘルシーな印象を持つ食材が多いですね。
まとめ
ここまで日本酒の1合について述べさせていただきました。しかし、ここで書かせていただいたものは日本酒についてのほんの一部分にすぎません。
1合の10倍、100倍、1000倍は升、斗、石とさらに上の単位があり、歴史があり、すべて関連しています。そして、健康ブームの日本ではカロリーや糖質は気になるところではあると思います。
しかし、カロリーや糖質がこれくらいだからこのお酒が健康に良いと言い切れるものはありません。それは、摂取の仕方、量等によってどのお酒も健康に影響は及ぼしてくるからです。その中で、自分が一番気に入ったお酒を楽しく、健康に飲めることが一番の贅沢だと私は思います。
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