「日本酒学講師」という日本酒の資格があります。ご存知ですか?
「日本酒学講師」という名前から、日本酒の先生だろう、と予想はされますが、その難易度に比べ、知名度はあまりありません。
今回は、この「日本酒学講師」についてご紹介します。
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目次
日本酒学講師とは?
日本酒学講師とは、日本酒・焼酎の魅力を消費者に伝えるプロフェッショナルで、この資格があると、講師・インストラクターとして活躍することができます。
「 日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(以下:SSI)」という団体の主宰する資格です。
SSIは、日本酒や焼酎の総合研究をはじめ、日本酒や焼酎に関する認定資格試験の実施や、ナビゲーターの人材育成などの啓蒙普及活動を行っている民間団体です。
何に役立つ?
資格取得者は、消費者を対象としたセミナー・講習会などで講師を務めることができます。
SSI公認、日本酒・焼酎を楽しむ為の認定資格「日本酒ナビゲーター」、「焼酎ナビゲーター」認定セミナーを主催・認定することができます。
消費者に対しての日本酒・焼酎の魅力の伝え方、日本酒・焼酎の知識向上、講義実践能力などの講師スキルを実践的なオリジナルカリキュラムで総合的に身に付けることができます。
また、この資格を取得すると、同時にNPO法人FBOの「FBO認定講師」にも認定されます。
日本酒・焼酎の知識を深め、その魅力を伝えていきたい方、日本酒・焼酎についての講師になりたい方、日本酒・焼酎に携わる業務の教育をしたい方が資格を取得されているようです。
業種でいうと、飲食店、酒販店、酒造業の販売促進に関わる方が多いのだそうです。
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受講・受験資格について
FBO認定会員で、受験時までに以下の2つを満たすことが前提条件となります。
- 所定の職務経歴書の提出
- 所定のレポート提出
※SSI主催の「蔵元体験実習」に参加されたことがある方、FBO認定会員在籍通年年数が3年以上の方は、レポート提出不要
引用:SSI HP(http://www.ssi-w.com/?page_id=23)
講習会・試験について
「インストラクションスキル」「コミュニケーションスキル」「プランニングスキル」「スペシャリティスキル」の講師に必要な4つのスキルを、実践的なカリキュラムで学ぶことができる3日間の講習会があります。この講習会に参加し、後日ある試験を受験します。
講習会日程
開催日:2017年7月15日(土)~17日(月・祝)
会場:FBOアカデミー東京校(東京都文京区小石川1-15-17 TN小石川ビル7F)
試験日程
開催日:2017年8月2日(水)、5日(土)、23日(水)、27日(日)
会場:FBOアカデミー東京校(東京都文京区小石川1-15-17 TN小石川ビル7F)
引用:SSI HP(http://www.ssi-w.com/?page_id=23)
試験内容
要事前提出:書類審査/講師として必要な心構えと資質(小論文)
1次試験:選択式・記述式(40分)
日本酒・焼酎の専門的な知識
※「酒匠」認定者免除
2次試験:選択式・記述式(75分)
講師として必要な知識
3次試験:選択式・記述式(60分)
日本酒・焼酎の専門的な知識(テイスティングあり)
※「酒匠」認定者免除
4次試験:講習実技(15分)
講師としての総合力
5次試験:面接(15分)
講師としての総合力
※4次試験以降の試験時間は参加者状況・会場により時間変更の場合あり
引用:SSI HP(http://www.ssi-w.com/?page_id=23)
受講受験費用
試験は、講習受講日より1年以内が受験期限となります。
受講受験料:108,000円
※「FBO公認講師」受講・受験料、1・2日目の夕食を含む
合格した場合は、別途認定登録料が必要となります。
金額 | 費用に含まれるもの |
35,000円 | ①「FBO公認講師」認定証&認定バッジ
②「日本酒学講師」認定証(額装仕上)&認定バッジ |
25,000円 | ①「FBO公認講師」認定証&認定バッジ
②「日本酒学講師」認定証(額装なし)&認定バッジ |
※不合格の場合の再受験は、再受験料(15,000円/回)が必要になります。また、再受験が可能な期限は受講日より1年以内です。
引用:SSI HP(http://www.ssi-w.com/?page_id=23)
難易度
日本酒学講師は、日本酒の資格「唎酒師」、焼酎の資格「焼酎唎酒師」の上位資格となります。そのため、難易度も高くなります。
唎酒師・焼酎唎酒師で求められた、造り方や歴史などの基礎知識からテイスティングまでの幅広い知識をベースとして、それを伝える能力という高いレベルが必要になります。
勉強の仕方など
日本酒や焼酎の魅力を「伝える」能力が問われるため、伝える、教えるということを視野に入れ勉強することが大事です。
日本酒学講師を目指す方は、すでに何らかの資格を取得されているでしょうから、今までのおさらいをしながら、講師としての話術、プレゼンテーション能力、企画力なども意識し、勉強するとよいでしょう。
日本酒だけではなく、焼酎、テイスティングまでが試験に含まれますので、広範囲の勉強が必要とされます。
もてなしの基
SSIで出題参考図書として推薦されているテキストです。
日本酒の基
SSIで出題参考図書として推薦されているテキストです。
焼酎の基
SSIで出題参考図書として推薦されている焼酎のプロフェッショナル「焼酎唎酒師」の講習会テキストです。
・酒蔵、お酒の博物館などの見学
お近くや旅先で酒蔵や酒造メーカーの博物館などがあり、見学することが可能であれば、是非行ってみることをおすすめします。
施設により異なりますが、昔ながらのお酒の造り方の過程や歴史、機具や道具などを見ることができるため、座学やテキスト、平面図だけでは分かりにくかった事が、一目で理解できたりします。
その他
・ニュースを見る
・その季節に関する事、行事、神事などのお酒に関する情報にも気を配り、情報収集に努める
その他、おすすめの参考書籍
SSIの発行する日本酒に関する書籍をご紹介します。
日本酒検定<日本酒の新しい選び方検定>公式テキスト
日本酒検定<日本酒を造るこだわり検定>公式テキスト
日本酒検定<日本酒のおもしろ歴史検定>公式テキスト
まとめ
いかがでしたか?
日本酒学講師についてご紹介しました。
この資格を持っていると、日本酒・焼酎の魅力を伝える講師・インストラクターとして活躍することができます。今までは学ぶ立場だったのが、教える・伝える立場となり、講習の企画や、日本酒・焼酎に関わる業種とコラボするなど、教えるだけではない可能性も広がります。日本酒・焼酎を世に広め、その魅力を伝えるという、やりがいのある素晴らしい資格ですね。
日本酒・焼酎の魅力を伝えていきたい、とお考えの方は、ぜひ挑戦されてみてはいかがでしょうか。
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