日本酒資格 清酒専門評価者

清酒専門評価者資格をとるためには?受講料や難易度は?

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国内だけでなく、海外でも人気の日本酒。その人気と比例するように日本酒に関する資格にも注目が集まっています。

そんな日本酒に関する資格に「清酒専門評価者」というものがあります。割と新しい資格で、清酒に関わる仕事に従事している方向けの資格のため、まだまだ認知度は低いようです。

今回は、この「清酒専門評価者」という資格についてご紹介します。

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清酒専門評価者とは?

 

清酒専門評価者とは、清酒に関する官能評価の専門家のこと。官能評価というのは、人間が持つ五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を使って、製品の特性や品質を判定・評価する検査のこと。つまり、簡単に言うと清酒に関する利き酒の専門家ですね。

この資格の正式名称は「清酒の官能評価分析における専門評価者」。

この資格は、広島県東広島市にある酒類に関する研究機関「独立行政法人酒類総合研究所」が認定している資格です。

 

何に役立つか?

 

この資格を持っているから、就職や転職、独立できるといったものではありません。

清酒に関わるお仕事に従事されている方向けの資格ですから、一定以上の能力があることの証明となります。

清酒専門評価者の定義は、『感覚の感受性が高く、清酒の香りや味の多様な特徴を評価するのに一貫して反復可能な能力を有している評価者で、清酒の官能評価の経験があるとともに、清酒の製造方法や貯蔵・熟成に関する知識を有している専門家。』とありますから、この資格があるということは、清酒に関する官能評価の能力と清酒の製造方法、貯蔵・熟成の知識がある専門家と認定されたという証明となります。

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資格をとるにはどうすればいいか?

 

清酒専門評価者に認定されるためには、下記が必要となります。

 

■応募資格

  1. 酒類の製造業、販売業、酒造技術指導に従事していること
  2. 酒類の官能評価に関して1年以上の経験を有していること
  3. 下記a〜cのいずれかの資格を有している方

 

a.大学(短期大学を含む)の農学・食品・生物系学科卒業以上の経歴を有する方

b.職業能力開発促進法に基づく酒造技能士2級以上を取得されている方

  1. 酒類総合研究所が主催する酒類醸造講習(旧酒類醸造セミナー)、旧清酒製造技術講習、公益財団法人日本醸造協会主催の「実践きき酒セミナー」を受講済みの方

 

※受講には化学、生物学、醸造学、統計学の基礎的な知識が必要となります。

 

■認定基準

  1. 清酒官能評価セミナーを修了すること

2.セミナーのカリキュラムで実施する5つの試験に合格すること

①基本味とにおいの識別

②酸味及び甘味の差異の検出

③香味強度の順位付け

④においの記述とその由来

⑤記述的試験法

  1. 清酒の官能評価に関する経験を証明する申請書を提出し、審査の基準を満たすこと

申請書には、従事した清酒の官能評価に関する業務の説明、問題点等に関するレポートの添付が必要です。

 

■開催場所や期間など

広島県東広島市の独立行政法人酒類総合研究所で開催されます。

2017年現在、年に1度の開催で、本年度の募集は終了しています。ちなみに、本年度の募集は6月下旬が応募の締め切りで、開催は9月中旬の4日間、定員は15名です。

 

■清酒官能評価セミナーの講習内容

 

参考までに、本年度(2017年)のセミナーは下記の内容で行われます。

 

  講習項目 内容
1 基本味及びにおいの識別 基本味及び金属味の識別試験

Open Essenceによるにおいの同定能力試験

2 酸味及び甘味の差異の検出 3点識別法による試験

①清酒に酸を添加した識別試験

②清酒に甘味を添加した識別試験

3 香味強度の順位付け 順位法による試験

①アルコール、②甘味、③酸味、④酢酸イソアミル、⑤カプロン酸エチル、⑥イソバレルアルデヒド

4 においと味の記述及びその由来 標準見本を用いたにおいと味の確認及びその由来に関する講義及び訓練

試験:標準試料のうち任意の5種類×2のにおい試料について特性とその由来について回答する。

5 有機酸の味の識別 マッチング法による訓練

○有機酸(酢酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸)水溶液

6 熟度の識別 1:2点識別法による訓練

統計処理(仮説検定)に関する講義

○火入れ酒及び生酒の貯蔵後

7 記述的試験法 記述的試験法(プロファイル法)及び尺度評価の訓練

統計処理(分散分析)に関する講義

①純米酒(特徴に差があるもの6点)

②吟醸酒(特徴に差があるもの6点)

試験:記述的試験法による試験

①純米酒(特徴に差があるもの3点)

②吟醸酒(特徴に差があるもの3点)

8 同一製造者製品の識別及び香味の記述 マッチング法による識別及び記述的試験法の訓練

○同一製造者製品6点

吟醸、純米吟醸、純米、本醸造、特撰、上撰等

※標準見本の調製については、「清酒の香味に関する品質評価用語及び標準見本」により行います。

 

■受講料

 

受講料は、税込みで51,500円です。

広島県での開催となるため、希望者は酒類総合研究所敷地内にある寮の利用が可能です。また、社員教育での受講の場合は、各都道府県の労働局より助成金が給付される「キャリア形成促進助成金」という制度の利用も可能です。利用には、受講開始1か月前までの手続きが必要となります。

 

引用:独立行政法人酒類総合研究所(http://www.nrib.go.jp/kou/h29ssh.htm

 

難易度

 

清酒に関わる仕事に従事している方向けの専門的な資格ですから、やさしくはありません。2007年の開始以降、2017年の3月末現在で98名の方が清酒専門評価者として認定されています。酒類総合研究所のHP(http://www.nrib.go.jp/kou/ssh_info.htm)には、清酒専門評価者に認定された方のお名前、所属が掲載されています。酒蔵、酒造メーカー、研究機関などに所属されているそうそうたる方々が名を連ねています。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

清酒に関する官能評価の専門家、清酒専門評価者についてご紹介しました。

日本酒に関わるお仕事をされている方には、ぜひチャレンジしていただきたい資格です。

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