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日本酒の度数、平均は?高い度数のものと低い度数のものは?

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日本酒のアルコール度数ってどれくらいなのか知っていますか?

今回は、日本酒の平均の度数と最強の度数の日本酒、比較的低い日本酒について紹介します。

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日本酒の平均的な度数

だいたい15度か16度くらいです。同じ醸造酒であるワインと比べて、若干高い程度ですが、醸造酒の中だけでいえばもっとも度数の高い種類の酒だとも言われます。蒸留酒であれば40度くらいは当たり前ですが、醸造酒で高い度数を出すのには技術的におのずと限界があるからです。

さて、日本の酒税法では、日本酒とはアルコール度数22度未満のものである、と定められています。つまり22度以上のものは日本酒とはみなされなくなります。いずれにせよ、一般的な日本酒の醸造法では、20度を越えると酵母がアルコールに耐えられなくなってしまいますので、20度を大きく越える日本酒は普通のやり方ではできません。

最強のアルコール度数を誇る日本酒

前述のように酒税法上の決まりがあるために酒税法上はリキュールであるとされてしまうのですが、一応世人の口に「最強の日本酒」としてよく上るのは、新潟県・玉川酒造の「越後さむらい」という銘柄です。ちなみに今の酒税法は2006年に改正されたものなので、それ以前には誰疑うこともなく最強の日本酒でした。

アルコール度数、実に46度。醸造酒でありながら、そこらへんのスピリッツよりも高い度数を誇ります。どうやって作っているのか、詳細は企業秘密のようですが、少なくとも「日本酒と同じ製法」で作っている、とされてはいます。

ちなみに日本酒度は+66です。日本酒度というのはアルコール度数とはまた別、数値が大きいほど辛口、マイナスに振れるほど甘口、という指標ですが、+6を越えれば大辛口とされます。それが66です。凄まじい酒ですね。

ちなみに、飲み方ですが、ストレートでも飲めなくはないですが、蒸留酒のようにオンザロックにしたり、お湯割りにするのもいいそうです。果実酒を漬けるのにも使えます。

この越後さむらい、そんなに作られているものではなく、昔は幻の酒であったようですが、今は通販で簡単に手に入ります。一升瓶で五千円を切るくらいの価格です。

また、この越後さむらいをオーク樽で熟成させた「越後さむらいナポレオン」という酒も同じ玉川酒造から出ています。こっちは43度です。カクテルベースにもいい、と説明されていますが、日本酒のカクテルと言うだけでも珍しいのに、これをベースにするとなると、ちょっと奥の深い話になりそうです。

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日本酒の原酒

吟醸であるとか純米であるとかいろいろな種類がある中では、基本的には「原酒」と呼ばれるものがもっとも度数が高いです。原酒にいろいろ手を加え、度数を下げて売っているものが通常の日本酒だからです。アルコール度数21度、現行の酒税法の限界に挑んだ商品はいくつかありますが、どれも分類は原酒です。

ですので、アルコール度数と日本酒度は常に比例するわけではありません。一例として、岡山県・磯千鳥酒造の“原酒「蔵出し」”は、アルコール度数は18~19度ですが、甘口であり日本酒度は-3です。昔は蔵人だけが飲むもので、市販はしていなかったそうですが、今は冷ややオンザロックで楽しむことができます。

とはいえ、イメージとしてはやはり、アルコール度数の高い酒は辛口の方が多いです。一例として、新潟県・河忠酒造、“想天坊 別仕込「じゃんげ」 極辛 火入原酒”。これはアルコール度数20、日本酒度は+21です。名前の通り、極辛口の、キレのいい越後の酒です。やはりこれも冷やかロックに向きます。

さて、逆に日本酒度が低い日本酒というのはどんなものがあるのでしょうか。

度数が低い日本酒

酒税法は上限は定めていますが下限は定めていません。そして、日本酒は、基本的な製法のうちに「薄める」という工程を含みます。ですのでどんな弱い日本酒も理論上は存在し得ますが、一般に売られているものでごく度数の低いものですと、下限はビールと同程度くらいの度数、つまり4度から5度程度となっています。

たとえば有名なものに宮城県・一ノ蔵の「すず音」があります。アルコール度数5度、日本酒度-90~-70。低アルコールの発泡性の日本酒、「スパークリング清酒」です。口当たりはなめらかで、ワイングラスで飲む方が雰囲気が出る、というお酒であり、女性に人気です。

長野県・千曲錦酒造の“Quattro(クアトロ)”もコンセプトは似ています。度数4.5~5.5、日本酒度-80~-90。発泡純米酒で、瓶の中で発酵を続けています。飲み口は爽快。名前からもお分かりの通り、ごく最近になって開発されたものです。

同じ千曲錦酒造から、“Riz Vin 7(リ・ヴァン セブン)という酒も出されています。度数は7から8程度、日本酒度は-75から-90。甘酸っぱい酒であり、食前酒(アペリティフ)としておすすめで、和食に限らず、フランス料理や中華料理にも合う、とのことです。

というわけで、度数の高いものから低いものまで、様々な日本酒を紹介してきました。高ければおいしいとか低ければおいしいというものではありませんので、ぜひ自分ごのみのお酒を見つけてみてください。

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